五頭連峰 五頭山 三ノ峰避難小屋(873m)
写真なしだよ・・・・スミマセン


個人山行 トレーニング
日 時   平成24年12月8日(土)
参加者   akiちゃん、LTQ
行き先   五頭連峰 五頭山(三ノ峰)
天 候    雨〜みぞれ〜雪
目 的    akiちゃんの術後の冬靴の確認、体力トレーニング兼体力テスト
装 備    冬山避難小屋泊まり相当重量とした。
登はん用具:なし
雪山用具  Wストック・ワカン
ナビ用品:地図・シルバコンパス
防寒具:カッパで代用

コースタイム        事 柄
10:17分
        菱ヶ岳登山道入口P発  (200m)
10:30分        どんぐりの森発       (270m)WC、着衣の調整
13:20分         三ノ峰避難小屋       (873m)

13:30分        三ノ峰             (873m)
14:30分        どんぐりの森着       (270m)
14:35分        菱ヶ岳登山道入口P着   (200m)



概略
相方くんは手術後、まだ冬靴を履いていないので、プレートの挿入による登山靴とのアタリ、冬靴の重量、の確認が必要。

そして負荷については、9月下旬の復帰登山から倉手山までは、脚にあまり負担にならない様にザックの中身をいくらか手伝っていた。
このため、冬靴のテスト、体力テストが必要な状況だった。

本格的に雪山復帰を目指すなら、手術後まだ履いていない冬靴のテスト、重量への対応、体力等確認すべきことがある。
その第一弾として悪天のなか五頭山の三ノ峰コースを登ってみた。

本質的には、雪山(冬山)は、夏場シッカリ歩いていて体力的に充実していることが必須なので、
そういう意味では彼女は今シーズンはガッツリとした冬山は無理なのである。
それでも、復帰の強い意思があるのは前向きなので、相方とすれば少しでもサポートしてあげたいと思う。




記録

相方くん、雪山に戻りたくて、戻りたくて仕方ない様で、○×岳とかダメかな〜?行けないかなぁ〜?とモーションを掛けてくる。
ボクの答え・・・・止めましょう。

理由は、6月3日に登山中に倒木の丸太に左足を巻き込まれて、左足開放骨折、しかも足首近くという悪い場所のケガを負った。
入院、2回の手術、退院後自宅療養。
事故から99日目で職場復帰
事故から111日後に護摩堂山274mに復帰登山、翌週、角田山へ登るものの無理したのか膝に水を溜めてしまった。

その後、湯ノ平2回、長井葉山(山形県長井市)、山形県小国町の倉手山、新潟市の角田山に登ったものの
冬山をするには、とてもとても体力的にどうなんだ?という感じ。
それと、踝にプレートが接続されているので、妙に踝が浮腫んで大きい。
これで、冬靴が当たらないか?履いて歩いてみないと判らない。

やる気マンマンの相方くん、前日、泊まり装備相当重量で行く。連絡がある。というボクは、通常重量程度の15キロ位。
菱ヶ岳P到着する・・・「相方くん、雨ですよ〜どうするぅ」?とそ〜っと恐る恐る水を向けると、「少し行くか!」とキッパリ。
「ハイ、判りました。喜んでお供します。」
てんで、スタートです。

ドングリの森キャンプ場のWCで用を足して、ボクは一枚脱いだ。
さて、ここから三ノ峰コースの登りが始まる。

相方先行のオーダーで登る。復帰一弾からこれまでは、軽量で登っていたのトコトコ登るので時々、ボクの方が
キツイ時もあったが、今回は泊まり装備相当重量なので流石に、ペースが落ちている。でも、上手く歩いていた。

それでも、通常は90分程度は休もうと言わないと休まない相方くんだけど、今回は早めの「休憩!」との声。
「ヤッパリ、重量は別物なんだなぁ・・・・」と、言うと
「この位なら慣れるよ。」とのこと。頼もしいやら、心配になるやら・・・・

さて、いつの間にか雨はミゾレから雪に変わっていた。
さかんに発雷する空模様が寒気の到来を告げている。悪い日だ。
7合目の水場を過ぎると急にトレースが深くなってきた。そして、頻繁にラッセルを交代したと思われる痕跡が見受けられる。
いったい、何時頃に登り始めたのやら・・・・
この辺りから、気温はマイナスとなっているようで、下で濡れたものは凍っている。

登山道にカモシカが居てボ〜っとこっちを見ている。こっちもじ〜っと見ていた。
オイ、カモシカ、逃げろよ。そんな無警戒じゃ、ダメでしょ。多分そんなのん気者だから採られ過ぎたんでしょ。
毛並みの良いキレイなカモシカで多分若い♀だと思う。フワフワの冬毛がキレイだった。
少しづつ我々が登って行くので仕方なくトレース沿いに少し登ってから南の斜面に消えていった。
冬の嵐の日、どうやってやり過ごすのだろうか?

今シーズン初のモノトーンの雪山の感触を楽しんで登っていくと、先行パーティーに追いついた。
ふと、時計を見ると、13時を過ぎていた。せいぜい、12時過ぎ位と思っていたけれど随分時間を喰ったもんだ。
ほどなく、三ノ峰の鐘、ここからも案外小屋まで時間がかかる・・・・というか、ラッセル順も廻ってこないうちに小屋に届いたんだけど。
ありがとうございました。今日はトレース泥棒でした。

小屋前の雪を除雪。小屋の前の積雪量は1m弱って感じだろうか。中開きのドアのため全量除雪しなくても小屋に入って
シャベルを取り出すことができる。

除雪を終えて時計を見ると、13時20分、相方くんに、休まず降りよう。と伝える。
「え〜」っと、ちと不満気味だけど、約1時間15分で14:45下山と想定しよう。何か少しトラブルがあると、直ぐに日没を気にしなければいけない。
なにせ、靴のアタリとかで、足の不調、靴擦れとか小トラブルがあっても不思議じゃない状況なので、長居は無用。
そして、真冬でも珍しい位の寒気が移入してくるのも時間の問題なので、時間の経過とともに風雪は強まるのは間違いないので
ボクとすれば気温の境目だった700mより下に早く降りたかった。
先行パーティーにトレースのお礼を述べて、小屋の外で暖かいお茶を飲んで直ぐに下山とした。

順調に降りていくと、若い男の子の団体が登ってきた。
聞けば地元の高校山岳部とのこと。テント泊予定で登ってきたとのこと。
引率の方にも挨拶して下山。
地元の高校山岳部が元気なのはとても嬉しいものだ。

スライド後、徐々に天気は悪化していく。サッサと下山して正解だ。
概ね予想の1時間で下山。
村杉温泉の共同浴場で暖まり帰途についた。

下山後、様子を聞くと、術創がやはり強く摩擦されたようで赤くなっていたらしい。短時間で赤くなるようでは
そのままでは擦れで痛みが出ると思われるので、
何か対策が必要だろう。
その他の点では、やはり体力的に少し疲れたかな?


春、残雪期中に下の村から、二王子岳まで登れる体力まで戻せば、次の夏前から相方くんも所属会の会山行にも同行できると思う。
そうすれば、曲がったヘソの位置も元に戻ることだろう。
ただ、体力は一足飛びで獲得できないから、山に行くこと。
歩きのトレーニングから走ることへの転換、ウエイトトレーニングも少しづつ付加を増していくこと。
ストレッチ等での受傷した関節の可動域の拡大など結構、冬期間でリハビリ、リカバリトレーニングが必要と思う。
それと、左足首の可動域が著しく制限されているため、クライミングで左足からの立ち込み、立ち上がりについて
かなりバランスが悪そう。これは、クライミング、沢登りで影響を残すハズなので、正対でのバランスを保ちムーブを起こすことが難しいと思う。
左足首が固いため、左踵にお尻が近付かないので左足だけで乗り込むことができないので、レストもし難いはずだ。

積極的にカウンターで取りにいくというムーブを習得する必要がでてくると思う。
もちろん、ストレッチで可動域を広げることは必要だけど、暫くは以前と同じムーブでは立ち上がれないハズだ。

クライミング力は別とすれば、やはり、あれだけのケガを負ったのでトータルで1年は要すると思った当初の見立てに近いと思う。
課題が明確に見えてきたし、泊まり装備相当重量でそこそこ雪上を歩けたので、総合的にはよかったと思う。
頑張って欲しいと思うし、努力は報われるハズだし、報われる努力だと思う。


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